令和2年2月13日学習会「今治市行政のお話」のご報告

ピースルーム

☆ とき  令和2年2月13日(木)
午前10時00分~12時00分
☆ ところ スペースミュール(宇野さん宅)
☆ 講師  松田敏彦先生

初めに、財政分析指標クロス表を見せてもらい、今治市の財政の現状が、他市と比べてあまりにも悪いのに驚き、不安になりました。
                       
今治市には、1300億円の借金があり、年間120億円払っているそうです。
                        
クリーンセンターの立替 100億円
水道施設         80億円
(維持管理費)     100億円
港にあるハーバリー    15億円
かかったことなど。
                          
今治市は、市町村大合併をしたことにより、公共建築物も多く、それらやインフラ資産、上下水道河川、道路などの資産の維持管理費だけで、20年後位には、年間100億円位は不足するようになると予想されるので、予算の使い方を今から考えておく必要性を知りました。
                         
市の方では、そのことを考えて、これからは市民の為に必要な事を優先して、慎重に計画を立てていただきたいと思いました。
                        
◆救急医療について
                         
今治市は、救急当番を止めていく病院があり、緊急の救急病院の対策が急務になってきている。県立今治病院と済生会今治病院の統合の話しも出ているが、なかなか進展しにくい現状もあります。しかし、他県では実現させている所もあるので、実現に向けて動いていきたいとのことです。
                         
◆老人利用施設について
                         
市の養護老人ホームなどの入居は、申込順番では無く、重度の人から入居できるようになっているそうです。
要介護のある方の行ける施設は沢山あるが、支援不要な高齢者の集える場所づくりを考えて欲しい。
1つの案として、近くにある住民センター、公民館、集会所などを、行事や習い事だけではなく、近くの人が誰でもいつでも集える部屋を作り活用しやすいようにしてほしい旨、希望をいれました。
                           
◆ふるさと納税について
                    
今治ふるさと納税で入る金額は、現在5億円くらいあり、返礼品は30%以内に決められているが、今治では20%を返礼している。送料を含めて50%ぐらいまでにしているそうです。
返礼品は、タオル、柑橘、海産物他、ギフトの指定ができるようになっている。
ふるさと納税は、12月に多いが、年間いつでもできる事や、市民税の20%以内でふるさと納税が出来ることなどを知りました。
他県に出ている今治市出身の方々へ、ご協力のお声掛けすることは、私たちにもできる事だと気づきました。
                        
【質問コーナー】
●乳がん検診について
<問>女性医師、スタッフだけで検診してもらえる病院は無いですか?
<答>済生会今治病院、第一病院が女性医師ですが、スタッフ全員が女性ではないそうです。
                       
●古い空家について
<問>近所にある空家に危険を感じる時があるのですが、市はどのように対応をされていますか?
<答>平成27年では900軒の空き家があり、平成28年内に危険な空家は347軒ある。
持ち主に通知するが、なかなか壊してもらえない。(建物を壊して更地にすると税金が6倍になる)あまりにも危険そうな場合、強制代行といって、壊すことができます。(壊した時の費用は、持ち主に払ってもらうようになるので、なかなか進まないのが現状。)
                       
●公園の遊具について
<問>危険で使われていないものもあるようですが、遊具の管理はどうしていますか?
<答>月に一回造園業者が調べて、使えない遊具は申し送りしてあること。年1回専門業者がまわり、危険なものはロープを張り、使えないようにしている。(ランクがA,B,C,Dとある)
掃除は、公園のある老人会にいくらかお金を支払って、月一回してもらっているそうです。
使えない遊具の修理や撤去がなかなかできていないのかも!と感じました。
                       
●独居の高齢者の現状について
<問>近年は孤独死の方も多く、独居の高齢者へはどのような支援をされていますか?
<答>独居高齢者は8500人ほどいて、民生委員に見回ってもらっているのみが現状です。地域によっては、婦人会など、周辺の人がお弁当を配ったり、集える場所づくりをしているところもある。
(一般企業では、ホームセキュリティー高齢者サービスもあります、との意見も出ました)
                           
●FCサッカーグラウンドと今治市の関りについて
                        
今治市は、土地を無償で30年間貸しているのみ。サッカーだけではなく、トレーニング施設を作り、他のスポーツもできるような計画をしているとのこと。工事費用などは銀行での借り入れや、岡田さんがスポンサー(現在290社くらいです)を募り、進行中だそうです。
スポーツを通じて、今治市の発展のためにも貢献したいとの思いもあり、岡田さんはサッカー場を進行させているとお聞きして、とても有難く思いました。
                        
●図書館の利用者が増える工夫をしてほしいとの希望がありました。
                           
●障がいを持つ子供の親たちが、自分たちがいなくなったあとの子供たちの対策を考えて欲しいとの声が、沢山あります。
障がいを持つ子供たちの将来を、すごく心配されています。
市の方で、至急に具体策の提示をして公表し、実施に向けて動いていただきたいとの要望を致しました。
                           
以上

関連記事一覧